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  • 執筆者の写真日本百観音秩父札所十三番「め」のお寺 慈眼寺(じげんじ)

永代供養のお墓ってどんな種類があるの?その費用は?


永代供養のお墓にお参りをする男女

最近、よく聞くようになった永代供養のお墓、永代供養墓という言葉。

一度は見たり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。


文字通り、お寺や霊園が続く限り永代にわたって供養をお任せできる「永代供養」がついたお墓です。


子どもに負担をかけたくない、お墓を継ぐ人がいない、費用をできるだけ抑えたいなどの理由で永代供養を選ぶ方が増えてきています。


また、宗教や宗派などを問わないところも多く、どんな人でも受け入れてくれるところが多いです。


その永代供養墓には、いくつかの種類、様式があります。

それらのメリット/デメリット、かかる費用などについて解説していきます。



合祀墓


大きな霊廟などの墓所に、他の人の遺骨と一緒に骨壷から出して埋葬するお墓です。

霊園やお寺によっては、そこでお眠りになられる方の戒名や俗名を記したプレートなどを設置して、どなたが入っているのかがわかるようになっています。


年間の維持管理費などが不要なことが多く、比較的、費用も抑えられることや、他の方も一緒なので寂しくないと感じる方もいて、この合祀墓を選ぶ方もいます。実際、他の家族の方もお参りに来るので、お花やお線香が備えられていることが多いです。


ただ一度、埋葬してしまうと個人の遺骨だけを取り出すといったことができなくなるため、後になって個別のお墓で供養したいと思っても、それはできなくなるのでしっかり考え、注意が必要です。


費用は10〜30万円くらいが目安といえるでしょう。




個別墓


個別の区画に骨壷で安置するお墓です。


小さめですが墓石や石のプレートがあり、そこに家名や戒名などを刻み、しっかりと個別で供養ができます。


初めから合祀ではなく個別のお墓がいいとお考えの方や、大きな墓石を建てるお墓はいらないとお考えの方に選ばれています。合祀のお墓に比べれば費用はかかりますが、普通のお墓の半額以下の費用で抑えられることが多いです。


かかる費用は、おひとり様用からご家族用でなど、お墓の大きさや、個別で供養していただく契約年数によって費用はまちまちですが、おひとり様用で30〜50万円、ご夫婦や親子の二人だけで100〜150万円、ご家族用で130〜200万円くらいが目安です。


いわゆる今までの普通のお墓のスタイルでも、永代供養になっているお墓もあります。




樹木葬


樹木葬は墓石を建てる代わりに樹木を墓標として、その下にお骨を安置する永代供養です。


この樹木葬には様々なタイプがあります。


・個別の区画に樹木を植え、その下に骨壷から遺骨を出して埋葬

・一本の樹木の周りに、他の方の遺骨も一緒に埋葬

・一本の樹木の周りに個別の区画があり、そこに骨壷で契約した年数の間、安置


などが挙げられます。


費用はタイプによって違いますが、合祀であれば10万円前後、個別のタイプで30万円〜150万円くらいです


合祀の場合は一度、埋葬してしまうと個人の遺骨だけを取り出すといったことができなくなるため、後になって個別のお墓で供養したいと思っても、それはできなくなるのでしっかり考え、注意が必要です。


また、樹木はあくまでも自然のものなので、枯れてしまったりすることがあります。




納骨堂


納骨堂は、屋内に遺骨を骨壷で安置するスペースを備えた建物です。

ひな壇になっているもの、ロッカータイプなどがあります。


比較的費用も抑えられ、基本的に屋内なので天気を気にしないでお墓参りにいけるのがメリットですが、屋内ゆえにお線香など、火のついたものは使えないのがデメリットです。


また契約年数を超えた遺骨は、合祀されて永代供養されます。


この納骨堂にも様々なタイプがあります。



・ひな壇に骨壷と位牌を並べて安置するもの


シンプルに並べていくだけの納骨堂です。占有スペースは少なく、基本的にはおひとり様用と考えていいでしょう。


遺骨は骨壷でなく、遺骨の一部だけを納骨することもあります。


納骨堂の中では10〜20万円前後で、最も費用が抑えられるタイプになります。



・ロッカーのような形になっているもの


最も多いのがこのタイプです。個別のロッカーのような形式で、広いスペースではありませんが、小さな骨壷であれば数人で利用できます。


費用が抑えられ写真なども置けるので比較的、人気があります。

費用は利用する年数にもよりますが、20〜100万円くらいが目安でしょう。


複数段になっているので、下の段になると不快な感じを受ける方もいるようです。



・仏壇の形になっているもの


縦長のロッカーのようなスペースが仏壇になっているタイプです。

上の段に仏像を位牌やお鈴を置き、下のスペースに骨壷を安置することができます。


仏壇とお墓が合わさった形で、大きさなども様々です。


仕様によって費用は変わりますが、小さめのもので50万円前後、ご家族用で100万円前後、豪華なしつらえがあるものだと200万円ほどするものもあります。



・自動搬送式の納骨堂


特に都心部で最近増えてきている、非常に先進的な納骨堂です。


全て電子制御されていて、参拝するところに行き、ICカードをかざしたり、パネルのボタンを操作すると、小さなお墓が丸ごと目の前に運ばれてくるシステムです。


費用はお一人様用で100万円前後、ご家族用で150〜200万円くらいです。


お盆やお彼岸の時期になると混み合い、参拝するのに並ばなければいけないこともあります。











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